『乙女が紡ぐ恋のキャンバス』(ensemble)体験版プレイ感想

主人公が一番可愛いというこの事実・・・!


乙女が紡ぐ恋のキャンバス


 ensembleより3月30日発売予定の『乙女が紡ぐ恋のキャンバス』です。

 ensembleお得意の女装モノです。
 女装モノというとなんだか色モノのように感じますが、
ensembleの作品は芯がしっかりしているので違和感なく楽しむことができます。
 今作も例に漏れずなかなか…。
 とはいえ、主人公が可愛すぎるけどね!!


 ということで、レビュースタートです。
 もう主人公が男の子なんだか女の子なんだか分からなくなってきたよ…。








(1)シナリオ・テキスト

 あらすじです。

主人公・瑞木信(みずきしん)は、いつものように、頼まれたテレビ番組を録画しようとしていた。
しかし、電源をオンにした瞬間、凍りつく。

“女装した自分”が映っていたからだ。

よく見ると、それは自分そっくりの等身大フィギュア。
しかも、なぜかオークションに出品されており、今まさに入札が開始されようとしている。

諸悪の根源は、悲しくも実の姉・杷虎(はとら)だった。
超有名なアーティストである杷虎は、画面を指さして凄惨に笑う。

「ハッ、おまえの女装に興奮して、早速、男どもが高値を付けはじめたぞ。
次はヌード写真でもいいな。ちょっと脱いでみろ」


危機感を覚えた信は、逃げるように家を飛び出してしまう――
杷虎に無理強いされていた女装のままで。

途方に暮れている信の前に、一人の少女が現れる。

「あなた……こんな夜遅くに、美術館の前で何してるの? 閉館時刻ならとっくに過ぎてるわよ」

行く宛てがなく困っているのだと告げると、
親切にも、住み込みの仕事の仕事を紹介してくれるという。しかし――

「はい、これ制服。入学手続き、済ませておいたから」
「えっ、入学?仕事は……」
「奨学生として、女子寮でメイドをやってもらうけど、いいわよね?」
「!?」

良いはずはないが、今さら素性を打ち明ければ、ヘンタイとして通報されかねない。
その場しのぎに、深山瑞希と名乗ってしまう。

凰后藝術学園(おうこうげいじゅつがくえん)――
名だたる芸術家・および画商の育成に特化した、お嬢様の通う女学園。

一人の女の子に、女装に出会ってしまったがために、
瑞木信――いや、深山瑞希(みやまみずき)の女学生としての苦行が約束された。

家にも帰れず、姿を偽って生活せざるをえなくなった瑞希。
この先、一体どうなってしまうのか……!?


(公式ストーリー紹介より引用)



『花と乙女に祝福を』は「入院した妹のために兄が女装して女学園に潜入する」というものでしたが、
今作は「画家である姉のモデルが嫌になり、(女装のまま)逃げだして来た」というもの。

 色々無理のある話ですが、実際に女装した主人公は可愛いんだから仕方ない。
 性格もなんとも中性・・・というか女性らしいというか。
 家出をしてからは成り行きで事が進んでいくので、ご都合主義な感じは否めないでしょうか。


しかし、女学園での生活は非常に内容あるものとなっています。

 主人公を引き取ったヒロインの怜奈(れな)は、学生でありながら芸術品の売買を行う画商の見習い。
 芸術品に対する真摯な姿勢が大変素晴らしく、作品全体の雰囲気を良くしています。
 美術部などを舞台にした他作品では題材への安直さを感じることが度々あるのですが、
今作は芸術という題材に対し怜奈同様に真摯に向かい合っているように感じました。
 一つ一つのシーンからそういったものを感じ取ることができました。
 また、今作では主人公の女装はほとんどのキャラにバレていません。
 いつその事実がバレるか、というのも物語を左右する重要な要素となってきそうです。


ちなみに、今作も主人公にはボイス有り(桐谷華さん)。

 その為か、テキストはモノローグが少なめで会話が主体となっています。
 キャラクターがよく喋ってくれるので、見ていて飽きないですね。
 「芸術」という落ち着きのある、言ってしまうと眠くなりがちな題材に対して、
会話主体という組み合わせは非常に効果的ではないかなと思いました。
 桐谷さんのCVも聞き心地がいいので、プレイに支障を与えません。
 ちょっと可愛すぎますがw
 


(2)グラフィック

 原画に新たにきみしま青さんを迎えた今作。
 きみしまさんといえば、『シオンの血族』というラノベ原作のゲームで原画をされていました。
 個人的には氏が担当される作品を初めてプレイしますので、非常に新鮮です。

 彩色は以前よりはっきりした色使いになっているでしょうか。
 ensembleらしさがちょっと弱くなった気はしますが、
きみしまさんの原画にははっきりとした彩色の方があっているのかなぁと素人ながらに思います。



(3)キャラクター

 まずは、主人公。
 家から飛び出して無一文でしたが、実は完璧超人。
 家事から美術品の手入れまで何でもござれ。
 そして女装が恐ろしく似合っているということで、非の打ちどころがない主人公です。
 もうヒロインで良い気がします(ぇ

 ヒロインは5人なのですが、一部出番が少なった子がいたので判断の難しいところ。
 体験版の範囲で好意をもったのは怜奈
乙女が紡ぐ恋のキャンバス
 飾らない性格も好きなのですが、それ以上に芸術に対する真摯な姿勢に惹かれました。

 ensemble作品に特徴的かもしれませんが、いけ好かないキャラクターが登場します
 物語を彩るにあたってこういったキャラの存在も大きいとは思うのですが、
見た瞬間に露骨に嫌な印象を抱かせるキャラというのはあまり良い気分はしませんね。



(4)サウンド・ムービー

 BGMは自己主張が控えめで、しっかり作品に馴染んでいるように感じました。
 落ち着きのある題材ですしその辺りもコミで作られているのかなと思います。

 OPムービーは収録されていませんでしたが、youtubeに公開されているので、そちらを引用。



 今までのensemble作品と同様に片霧烈火さんが歌い手。
 前作の『一生モノ☆』は一時期ヘビーローテでしたね。
 今作も楽しみ。



(5)オリジナリティ

 女装モノというのはある意味ensembleのアイデンティティーであるのかもしれません。
 また、芸術への真摯な姿勢というのは他作品にないものを感じました。



(6)システム・コンフィグ

 コンフィグは『玲央奈アフター』もそうでしたが非常に向上しました。
 これだけ機能が揃っていればまずプレイに支障は出ないと思います。
 もちろん、主人公のボイスのon/offの切替も可能ですが、是非onにしてプレイしたいところです。
 Hシーンの時は・・・ちょっと悩むかもしれませんがw



(7)総括:9/10

 冒頭こそご都合主義全開でしたが、女学園に編入してからは一気に物語が深まって面白かったです。
 体験版の後半は波乱の展開が続き、非常に続きが気になるところが憎いところです。

 また、芸術世界の綺麗なところだけでなく陰湿な部分も見せているのがensembleらしいなと思いました。
 そういう意味では、プレイすると糧になる作品ではないでしょうか。
 無学な私はかなり勉強になりました。








 レビューは以上となります。
 やっぱりensembleの作品はどことなく惹かれるものがありますね。
 今作も3月の新作として要チェックですね。
 3月も2月同様に新作が豊富で嬉しい悲鳴です。


 ということで、今回はこの辺で。
 レビューの書き方はいつも試行錯誤。
 もっと見やすいレビューを書けるよう頑張ります。
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