『乙女が紡ぐ恋のキャンバス』(ensemble)プレイ感想 -3-

 この二人のルートは開放制にしても良かったと思うんですよね。


乙女が紡ぐ恋のキャンバス 乙女が紡ぐ恋のキャンバス


 ensembleより3月30日に発売されました『乙女が紡ぐ恋のキャンバス』です。
 今回は怜奈紫月(しずく)の個別ルートの感想です。

 以前のレビュー・あらすじは↓からどうぞ。
 -乙女が紡ぐ恋のキャンバス感想まとめ-
 http://husahusahusako.blog18.fc2.com/blog-category-49.html

 では、レビュースタート。







乙女が紡ぐ恋のキャンバス
 まずは、紫月

 紫月はセカンダリーディーラーの娘で、オークショニアの見習い。
 セカンダリーディーラーは既に亡くなった作家や転売作品を主に扱い、
オークションなどで二次流通を支える画商、
オークショニアはオークションの司会で、ハンマープライス(落札価格)を決める重要な役割。
 …で合ってますかね? ちょっと怪しいかも。。。

 紫月はそんなオークショニアですので、
オークションのシーンがたくさん出てくるのかと思いきや、そうでもなく。
 正直、このルートに関しては芸術・美術の要素は少なかったように思います。

 ではこのルートでは何をメインで扱っていたかというと、紫月本人そのものなんですよね。
 共通部分や他のルートで感じた疑問・謎をこのルートで明かされることになります。
 紫月・・・なんて良い子なんだ・・・。
 ヒロインとしての魅力はこの子が断トツですね。

 今作の醍醐味とも云える芸術世界の表現は少なかったものの、
主人公との関係であったり、怜奈との確執であったりなど、
複雑な人間関係というのがこのルートではクローズアップされているように感じました。

 核心的な内容がこのルートには含まれているので、
なるべく後にプレイするのが賢明だと思います。
 …まぁ、「ご察しください」みたいなルート判定ではあったのですがw


乙女が紡ぐ恋のキャンバス
 そして、怜奈

 怜奈はプライマリーディーラーの娘で、画商の見習い。
 プライマリーディーラーは、専属の作家の管理から販売までの流通を手がける画商のこと。
 プライマリーディーラーの鳳に、セカンダリーディーラーの烏丸。
 両家は同じ業界でありながらもその方向性は全く異なります。
 他のルートでもそうなのですが、両家の違いに着目しながらプレイするとなかなか面白いと思います。

 さて、そんな怜奈ですが。
とても真摯に美術・芸術と向き合っていて、だからこそ画商としての甘さもあり、
欠点さえも魅力的にさせる何かが怜奈にはあります。
 等身大の姿は良いですね。

 ストーリーはメインであるからか、やはり一番気合の入っているように感じました。
 最後まで気の抜けない展開で、良い意味での緊張感がありました。
 気が抜けないと云っても、時折ギャグも挟まるので息苦しさは感じませんでした。

 主人公の女装、ひいては正体もこのルートでは非常に重要な要素となってきます。
 その辺りの要素が物語を引き締め、盛り上げてくれるので、
幸ルート同様、題材を十二分に活かしたルートとなっていました。
 終盤の盛り上がり方は秀逸でしたね。

 残念だったのはイチャイチャが少なかったことでしょうか。
 物語の展開からどうしても少なくなるのは致し方ないところなのですが…。
 『玲央奈アフター』みたいに補完は…出来ないんだろうなぁ…。






 という感想となります。
 ボリュームも然ることながら最後まで息が切れずに楽しみきれた事こそが、
今作が面白いということを決定付けている証だと思います。
 また、美術・芸術に関心を持てたことも大きいですね。
 美術館や画廊に足を運びたくなりました。
 その内行ってみようかなぁ…。

 ということで、今回はこの辺で。
 次回は総括です。
 少し愚痴っぽくなるかもしれませんが、ご容赦を。
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