
tone work'sより6月29日発売予定の『初恋1/1』です。
ビジュアルアーツ20周年記念作品として発表された今作。
正統派の純愛学園モノということで、ワクワクです。
原画陣も声優陣も豪華の極みで、更にワクワクです。
ということで、さっそくレビュースタートです。
(1)シナリオ・テキスト
初めての高鳴りが、たったひとつの恋になる――。
あなたは名門公立「星岡学園」の二年生。
学園生活はまさに本番だというのに、いまだに恋愛経験のひとつもない、冴えない日々を送っています。
憧れの人・生徒会長の「真加辺 碧」を遠巻きに眺めるだけ。
クラスメイトや幼なじみとも、一歩踏み出した関係になれずにいます。
そんなある日、憧れの生徒会長の困り顔を目にします。
『学食向上委員会』の志望者がひとりもおらず、存亡の危機に立たされていると知ります。
「だったら、俺が立候補します!」
それは勢いと、格好つけだけで、後先なにも考えずに発した言葉。
この一言をきっかけに、あなたの周囲は賑やかに変化していくことに。
一番の理解者である、幼なじみ。
悪戯好きで、好奇心旺盛な新入学生。
料理に情熱を燃やす、悪友的クラスメイト。
クールで、誰とも関わり合おうとしない不真面目学生。
そして、学園中の憧れである生徒会長まで。
彼女たちとの日々は、やがて甘い初恋に発展していきます。
(公式ストーリー紹介より引用)
冴えない学園生活が一転、委員会を通じて様々なことが起こるお話です。
あらすじでは「あなた」とありますが、主人公には片桐悠馬という名前があります。
『Lovely×Cation』みたいなゲームではありません、念のため。
約1.3GBの大容量の体験版ということで、なかなか踏み込んだところまで話が進みます。
一通りプレイすればまずこの作品がどういった流れで進んでいくのかはまず分かります。
舞台は学食向上委員会。
その名の通り、学食を活性化させることを目的とした委員会。
少し寂れてしまっている学食を盛り上げるべく、あれやこれやと策を講じます。
何かしらの目標を持ってお話が進むのはメリハリが利いて良いですね。
しかし、話が若干冗長なので、読み疲れする部分がありました。
テキスト辺りでカバーできれば良いのですが、体験版では見受けられませんでした。
委員会で奮闘する主人公なのですが、なかなか魅力ある主人公です。
エロゲー主人公に特有の冴えない感じもありながら、
ただのお人好しに留まらない何かを持っています。
こういう学園モノにおいては理想的な主人公である気がします。
シナリオライターは『ましろサマー』を手掛けたお三方。
過去に作品を共に手掛けたチームワークがこの作品にも活きるかもしれません。
(2)グラフィック
原画は唯々月たすくさん、恋泉天音さん、秋野すばるさんのお三方。
最初サイトを見た時は原画の印象がバラバラだなぁと思ったのですが、
いざ体験版をプレイしてみるとそこまで目立った違和感は感じませんでした。
彩色の賜物でしょうか。
お気に入りの一枚絵はHPのサンプルCGでも見られます、
桜咲く並木道でひとり立つ真加辺会長。
非常に情緒のある一枚です。
(3)キャラクター
各ヒロインがとても印象強かったです。
それぞれ際立ったものを持っていました。

生徒会長の碧(みどり)さん。
主人公の憧れの人ということで、完璧なお人。
しかし、その完璧さが少し仇になっている感があるような。
あまりに完璧過ぎるとどこか浮いた印象を受けるんですよね。

幼馴染の雪乃。
幼馴染というありきたりなポジションでありながらその枠に囚われない魅力的なヒロインです。
言葉のひとつひとつに深みがあります。
今までになかったタイプの幼馴染ですねぇ…。

もう一人の幼馴染の瑠奈。
主人公の一つ下の後輩で、相当なトラブルメーカー。
体験版でもイラッと来た人はそう少なくない気がしますね…。
慣れてくると可愛いものなんですがw

悪友(?)クラスメイトの叶(きょう)。
悪友って云うほど素行が悪いキャラではなかったのですがね。
非常に明るい性格で、場の雰囲気を盛り上げてくれるキャラ。
やっぱりこういうキャラは必要不可欠ですよね。

不真面目(?)クラスメイトの摩耶。
こちらも不真面目…なのか?という感じでしたが。
クールな印象を受けましたが、主人公にちょっかいをかけたり茶目っ気もあります。
このキャラが一番人気が出るのではないかと予想してみます。
悪友(こちらは本当)の男友人や体育会系な担任の女教師など、
キャラは豊富かつユニークなラインナップでした。
(4)サウンド・ムービー
BGMは既存の曲をアレンジしたものがいくつか。
曲名は分からないのですが、どこかで聴いたことがあるような有名な曲がありました。
OP曲はKOTOKOさん。
これでもか!というぐらいに爽やかな曲ですね。
(5)オリジナリティ―
オリジナリティ―で勝負する作品ではないでしょうかね。
(6)システム・コンフィグ
ビジュアルアーツのスクリプトエンジンを使用しているので、
非常にレベルの高いものになっています。
ただ、非アクティブするとオートモードの反応が鈍くなるのはいかんともしがたいトコロですね。
自分のPCの方が悪いのかなぁ…。
(7)総括:8/10
とても面白かったですので、6月の購入候補に間違いなくあがりそうです。
シナリオやグラフィックの質も申し分ないですし、
後は話が冗長にならないようテキストの盛り上げ方に期待です。
以上が『初恋1/1』の体験版のレビューとなりました。
ビジュアルアーツ20周年記念作品に相応しい作品となりそうです。
期待大です。
ではでは、今回はこの辺で。
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