『恋しよっ?』(とりぷる・すれっと)プレイ感想

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とりぷる・すれっと『恋しよっ?』の感想です。

以前の記事で「しばらく感想は書きません!」と大見得切っていたのですが、
感想を書きたいという気持ちが強くなってしまいました。
以前の感想に比べると簡素な内容となりますが、
よろしければお付き合いくださいませませ。





(1)シナリオ・テキスト:16/20

まずはあらすじを拝借。

政府の打ち出した究極の抜本的少子化対策――
それは「学生の恋愛」を推進することであり、
モデルケースとして菊理(くくり)学園、通称『恋愛学園』が作られた。

一方、主人公の江洲名祐希(えすな・ゆうき)。
彼は、いつまでも恋人気分の抜けない両親を見て育ってきたため、
むしろ恋とか愛とか、そういったものに距離を置き、
地に足のついた平穏な人生を望むようになっていた。

それなのに――
「なんで、俺がそんな学園に通わなくちゃいけないんだーっ!?」

突然、恋愛学園への転入を余儀なくされることになった祐希を待つのは、
いったいどんな未来なのか――?



ということで、恋愛することを推進する学園を舞台にした作品です。
タイトル『恋しよっ?』の通り、恋する過程がしっかり描かれています。
ヒロインそれぞれ、五者五様。
不器用で臆病で、でも時には大胆になったり。
等身大の恋する気持ちが詰めに詰め込まれた作品だと思います。

お話のボリュームは決して多くありません。
物語が大きく揺れ動くこともありません。
これらの事に不満を覚える方は少なくないと思います。
ですが「恋をする」ことこそ、この作品の主題であって、
この作品ほどコンセプトに則って物語が進行する作品はほとんど無いと思います。

マイナスの点を挙げるとすると、
不用意にキャラクターがシナリオに踊らされているような印象を受けるシーンがありました。
時折、キャラクターの行動に不自然さや不純さを感じてしまう要因になってしまいましたね。
そこだけはちょっと残念でした。
ただ、「それこそ恋愛脳たる所以なのかなぁ…」と思う部分もあります。
恋は人を根本的に変えるのかもしれませんね。

お勧めの攻略順は特にコレ!というものはありませんが、
物語冒頭より主人公に好意を寄せているであろうヒロインは
後ろに回すのが理想的かなと思います。
ちなみに私がプレイした順番は、
琴子先輩→雅→知花→優美→綾先生の順です。
お気に入りのヒロインを最後にプレイするのが私の中で鉄則ですね。



(2)グラフィック:20/20

一枚絵の枚数が意外と多い。
非常に満足の行くボリュームだと思います。
夏桜先生のキャラデザは身体全体で柔らかさを表現している印象を受けます。
また、ヒロインたちが凄く良い表情をするんですよねー。

『恋しよっ?』サンプルCG
このホームページでは一部、CROSS OVERの製品の画像素材を加工・引用しています。
これらの素材を他へ転載することを禁じます。(C)CROSS OVER)


言葉のみで説明するには語彙が圧倒的に足りないので、公式HPよりCGをお借りしました。
例えばこの表情ですよ、この表情!
普段では寡黙な雅が微笑みながらジッと見つめてくる訳です。
うん、堪らないっ!
口元も何とも言えない扇情感がありますね。
上のCGはあくまで一例ですが、一枚一枚がこのクオリティーですので本当に最高です。



(3)キャラクター:10/10

体験版をプレイした段階でもそう思いましたが、
ヒロインみんな甲乙つけ難いぐらい可愛いです。
脳味噌が蕩けてしまいそうになりますね。
普段だと私は幼馴染キャラに惹かれやすい性質なのですが、
『恋しよっ?』ではそんな事もなく、
どのキャラも等しく好意を抱くことができました。
この事が私にとって大変重要な要素だったように思います。

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とは言うものの、やっぱり一番好きになのは綾先生。
学園の先生というポジションながら主人公の幼なじみでもあるという、
一度に二度美味しいハイスペックヒロイン。
有坂羽由さんのCVも相まって、理想的なお姉ちゃんの姿でした。

ヒロインばかりでなく、サブヒロインの咲や男友人の存在も大きかったです。
良い学園モノには良い友人キャラあり、ですね。



(4)サウンド・ムービー:9/10


サウンドモードでOP曲、ED曲のフルバージョンを聴くことができます。
BGMは自己主張控え目ながらも印象的で、とても理想的な背景曲でした。
ボーカル曲もBGMも心地よいものだけに、作業用にサントラCDも発売して欲しいところ。



(5)オリジナリティー:2/5

正直なところ、数多くある学園モノ作品の中に埋もれてしまう気がします。
ですが、綾先生を初めとする魅力的なヒロインを生み出してくださったことに
感謝してもしきれないところです。
先生キャラにここまで愛着を持てる日が来るとは…。



(6)システム・コンフィグ:10/10

シーンジャンプなど痒いところに手が届くコンフィグ。
スクリプトエンジンに拠るものか、立ち絵の動きが滑らかでした。



(7)Hシーン:5/5

公式HPでも作品のウリにしている通り、
シーン数はかなりのものがあります。
1シーン毎の密度も高くて良かったです。



(8)お気に入り:20/20

数日間でプレイを終えること自体が本当に久しぶりなので、
相当な没入感をこの作品に抱いたのだと思います。
今からでも2周目のプレイに取り掛かりたい気分です。



ということで、合計点は「92点」
「こういった作品が一番好きなんだな」と再認識させてくれる作品でした。
1ヵ月待った甲斐があったというものですね…(ホロリ
次回作以降もこのスタンスでの作品づくりを心からお願いしたいです。






『恋しよっ?』のレビューは以上となります。
私が学園モノが好きである理由の根源がこの作品の中に確かに存在していました。
何か特別な事が起こる訳でもない。
主人公が特別格好いい訳でもない。
でも、作品の中には魅力的なヒロインが存在する。
主人公とヒロインたちが等身大の恋愛をしてくれる。
ただそれだけで良いのかなと思います。

ではでは、今回はこの辺で。
さて、作業をしつつ2周目だっ!

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