
■今回はMintCUBEより2月27日発売しました、
『あま恋シロップス ~恥じらう恋心でシたくなる甘神様の恋祭り~』
の感想となります。
発売から早くも1ヵ月経っていますが、先日ようやく全てのルートを終えました。
ホントゆっくりでしたね…。
発売を心から楽しみにしていたので、1シーン1シーンを大事にしながらプレイしました。
そんな感じで、レビュースタートです。
(1)シナリオ・テキスト ★★★☆☆
――星逢い
主人公・花鳥幸和が住む星籠町では、
そう呼ばれるお祭りが、毎年旧暦の七夕の日に行われている。
ある初夏の日、幸和は幼馴染みの綿貫つゆりと共に、
お手製の和菓子を海岸の岩場にある祠にお供えしに行く。
そこで遭遇したのは、真ん丸い謎の生き物「まんじゅう様」
まんじゅう様に組み付かれたつゆりは、徐々に顔を赤らめ息も荒くして……
助けようとした幸和を、逆に押し倒してしまう。
その時のつゆりの表情は、まさに「発情」そのものだった。
幸和の精液を浴びると正気に戻るつゆり。
そんなふたりの前に現れたのは、
巫女服を着た日下穂積と名乗る女の子。
彼女は、こう宣言するのだった。
「この度は、まんじゅう様のお目覚めに合わせて開かれる
『星逢いの礼』を取り計らうために参上いたしました」
まんじゅう様の不思議な術で、
性衝動を突き動かされた女の子たちを抑えられるのは……
幸和の精液のみ!
妹の花鳥鈴、そしてイギリスからの転入生、
アナステシア・ローズも巻き込んで、
『星逢い』をめぐる恋のお祭りが始まる!
(公式HPより引用)
全体的なストーリーはあっさり目。
それ故にヒロインたちとのいちゃラブに集中できるようになっていました。
ただ、星逢いや和菓子作りといった
シナリオに重きを置いても事足りるような設定も含まれていたので、
過剰に期待してしまった面も否めないでしょうか。
そういう意味ではちょっと惜しいな…と思いました。
どのヒロインも好感度が最高潮の状態から始まるので、
恋心を募らせていくような描写はほとんどありません。
恋愛の過程を楽しみにするとちょっと残念な気持ちになりますが、
終始だだ甘な展開が続くので、
作品のコンセプトとしては間違っていないのかなと思います。
和菓子屋を舞台にした作品は他にもありますが、
その題材を尊重した作品作りに深く感銘を受けました。
今まで何となく食べていた和菓子ひとつひとつに興味を抱かされます。
また、和菓子作りに励む主人公の姿も真剣そのもので、
この作品の魅力のひとつでしょうね。
プロフェッショナルとしての姿勢に、道は違えど尊敬の念を抱きました。
お勧めの攻略順ですが、つゆりルートは最後にするのが良いかなと思います。
エンディングがとても綺麗なので、すっきりした気持ちでプレイを終えることができます。
(2)グラフィック ★★★★★
原画はぱん先生とすいみゃ先生のお二方。
可愛さを全面に押し出したキャラクターデザインで、
どんな人にも受け入れられそうな気がします。
立ち絵はとても表情豊かで、日常シーンを賑やかに彩ってくれていました。
イベントCGについては、奥行きを感じられるものが多かった印象です。
キャラクターが異様に斜めに傾いたCGが多くなる作品も多い中で、
今作ではワイドスクリーンであることが十分に活きていたと思います。
また、一部カットイン演出もあり、臨場感を得るのに一役買っていました。
一枚一枚丁寧に描かれていて、自然と『あま恋』の世界に引き込まれていったのは、
ひとえに原画家の先生並びにグラフィッカーの方々の賜物でしょうか。
(3)キャラクター ★★★★★
「幼なじみ」「留学生」「妹」「巫女のお姉さん」と
バラエティーに富んだメインヒロインたち。
お約束を踏襲しながらもまんじゅう様というからめ手のお蔭で
各個別ルートも途中で飽きることなく最後までプレイできました。
お気に入りのヒロインは勿論つゆりですっ!
サブヒロインのこころ様や小夜さんも可愛いこと…。
特に小夜さんのいじらしさと言ったらもう…ね。
攻略できないもどかしさも手伝って魅力が増しているのかもしれません。
まんじゅう様は比較的早い段階でこころ様に変化してしまうため、
「うじゅうじゅ」可愛らしく声を出すまんじゅう様をあまり堪能できなかったのは
残念なところです。
(4)オリジナリティ ★★★★☆
「媚薬や魔法で女の子を発情」というのはよく見かける設定ですが、
まんじゅう様をその設定の中心にあてがう事により物語の中で上手く浸透されていたのは
他作品と一線を画しているように感じました。
(5)Hシーン ★★★★★
えっちさを売りにしているだけに、質・量ともに十分でした。
まんじゅう様の力により発情した際には普段と違った姿を見られるのですが、
積極的なヒロインたちには年甲斐も無くドキドキさせられましたね。
つゆりとかもう、ギャップが物凄いです…。
(6)サウンド・システム・コンフィグ ★★★★★
BGMは曲調が優しめのものが多く、シーンにしっとりと馴染んでいました。
OP曲・ED曲も何回も繰り返し聴きたくなる心地良さがありました。
特に、ED曲が爽やかな曲調のお蔭で、気分として後腐れなくプレイを終えられて良かったです。
システム面では、次の選択肢までのスキップやHシーンの射精カウントなど、
痒い所に手が届くような親切さが感じられました。
(7)満足度 ★★★★★
プレイ後の幸福感はなかなかのものでした。
いつまでもこの世界で留まっていたくなるような
当然ながら、大好きなイラストレイターさんが原画をされているのが
大きいのですけどね(笑)
それ抜きにしても、肩肘張らずにゆっくり楽しめる作品だったなと思います。
『あま恋』のレビューは以上となります。
今後もMintCUBEの作品には注目ですねー。
次回作も是非また同じスタッフ陣で作っていただきたいです…!
ではでは、今回はこの辺でー。
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